参加者からのレポート
共謀罪新設とゲートキーパー立法に反対する市民と弁護士の集いーテロ対策と市民の権利
2006年2月17日(金) 弁護士会館クレオ18時から 発表はされませんでしたが全体で300人ぐらいの結集でしょうか。
司会海渡雄一弁護士※(日弁連ゲートキーパー問題対策本部副本部長)
最初に中村順英日弁連副会長※(共謀罪等立法対策ワーキンググループ座長)が挨拶。修正案が与党から出されているが、越境性だとか罪種対象619の多さなど全く触れていない。日弁連は反対、廃案を目指す。次に川端和治弁護士(ゲートキーパー問題対策本部本部長代行)が来年の通常国会に出てくる(と明言していました)弁護士のゲートキーパー法について日弁連の反対意見を述べたあと、山下幸夫弁護士※(共謀罪等立法対策ワーキンググループ委員)から通常国会の審議見通しが述べられた。
14日に修正案が与党から提示され、それに応じなかったら3月中旬にも採決しようとしている、危うい情勢に入っていることは事実だが、日弁連は通さない、と。そのあと、平岡秀夫衆議院議員(民主党・法務委員会筆頭理事)、仁比聡平参議院議員(共産党法務委員)、近藤正道参議院議員(社民党)の3氏が発言した。
与党から提示された修正に対して、平岡議員は「今日ここに法務省の人が来ているというので詳しい話はできないが」と断った上で、「民主党は共謀罪について条約の承認をしている以上非常に厳しいことは事実だが、修正案にのっているわけではない。そもそも2度も廃案になっている法案は廃案にするしかない。廃案が基本的な立場。ただし、総選挙後の厳しい国会情勢を考えるなら、国民の反対の声が決定する」と大衆運動の高揚を訴えた。
そのあと、斉藤貴男※(ジャーナリスト)、森達也(映画監督)の両氏が共謀罪社会への警鐘を(両氏の話はとてもよかった)、村岡啓一(一橋大学教授−この人のゲートキーパー反対論は非常に明快。日弁連のふらつきに対する批判も述べていた。そのことに日弁連執行部は気がついただろうか!?)が日弁連が急遽反対の意向を明示したゲートキーパー問題の提起を行い、最後に福嶋瑞穂議員(社民党党首)が決意を述べ、呼びかけ人の足立昌勝※(関東学院大学教授)さんが署名運動と3月9日の院内集会・夜の集会への参加を訴え、最後に渡辺英一日弁連副会長の閉会の挨拶で終了した。日弁連は、全国から人を集めて執行部が国会議員への要請行動(上記2点の)を行ったことも報告された。
資料として、日弁連が作成した「共謀罪ここが問題だ!」(秋の国会論議での政府答弁を批判した)というパンフレットが配布され、会場におかれていた札幌弁護士会が作ったリーフレットは非常にわかりやすいものでした。おそらくこういう雰囲気のあるリーフレットがこの過程で沢山出てくるだろうと思います。集会は、与党から「修正案」が出てきた直後だけに、それに対する態度がそれぞれに求められていましたが、「とても修正とはいえない修正案」に対する批判でまとまった集会でした。
※ は呼びかけ人です
■ゲートキーパー問題―弁護士などが依頼人から相談を受けた段階で不審な金だときづいたら官庁に通報しなければならない制度で政府は導入をねらって来春にも国会に提出しようとしている。日弁連は最初は反対。昨年に賛成に回る。昨年暮れに届け出官庁が金融庁から警察庁に代わった段階で再度反対にまわっている。 (了)